水没を防ぐために
大切なカメラ、絶対防ぎたいのが水没。そこで・・・
ポイントは、慎重なセッティングと、衝撃を与えないこと。
セッティング
説明書に書かれた通り慎重にセッティングを行った後、水につけて浸水チェックをします。
なお、セッティングは時間に余裕を持って、事前に室内(結露やホコリの進入を防ぐため、湿度の低い室内がベスト)で行い、
1日の撮影終了までは開閉しないのが原則です。
そのため、バッテリーは必ずフル充電したものを使用し、記録メディアの残り容量も十分確保しておいて下さい。
言うまでもありませんがOリングはハウジングの命なので、ハウジングを開閉する都度、点検、グリスの塗布はしっかり
やってください。
ポイントまで
ボートでの移動中は、カメラの置き場所にも気をつける必要があります。
固いものの上や人が通る所、船が揺れた場合に落ちる危険性のある場所などには置かないよう注意してください。
ハウジングに加わった衝撃で密閉性が失われ、水没の原因になることも考えられます。
適当な置き場所がない場合は、手に抱えるのが一番安全です。
エントリー
手軽なイメージのコンパクトデジカメのせいか、BCのポケットに入れてボートからエントリーする人も見かけますが、
”水没の危険あり”です。
取扱いまで”お手軽”になってはいけません。
エントリー後手渡しが一番安全ですが、一人でエントリーする場合は、カメラを持った手を真上に上げ、ジャイアント
ストライドでエントリーすればショックはかなり和らげられ、安全です。その際、着水と同時にフィンを一かきすれば、
体の沈み込みも少なくなり、一層安全です。
エクジット
特にボートが揺れている時や、岩場でのエクジットなどでは、カメラをぶつけないよう注意が必要です。
ボートの場合は、船上のスタッフに先にカメラを手渡すのが安全です。
自分で持って上る場合は、カメラをBCのDリングに留めるなどして、両手を空ける工夫をして下さい。これは、ビーチでの
エントリー・エクジット時にも有効です。
ただし、ハウジングのストラップを利用して留めるとブラブラと揺れ、かえってぶつける危険があるので、ハウジング本体に
大きめのカラビナなどを付けて留めるほうが安全です。
<ハウジングに取り付けたカラビナ>
洗い桶での水没
最後に、カメラの洗い桶にも要注意。
現地サービスで、例えカメラ専用の洗い桶でも、入れっぱなしにしておいたため他人のカメラがぶつかって水没、といった
こともあります。
もともとは水圧がかかって密閉性が増す設計なので、桶の中のような水圧の低いところでは、ちょっとした衝撃でも
水没しやすくなります。
海から上ってから水没、では泣くに泣けません。
込み合う場合は、塩を落すためにちょっとつける、ぐらいで済ませたほうが無難です。
ましてや、一般の器材の洗い桶に入れっぱなしにしておくなんてのは、論外。カメラに気を使ってくれるよう他人に期待する
のは無茶な話で、水没しても文句の言える筋合いではありません。
そんなご主人様に気を使ってもらえないカメラを見ると、かわいそうになってきます。
ダイビング以外での使用
「防水ケースだから、大丈夫 !!」と安心して、腕につけたまま海辺や川でバチャバチャ水遊びをするのは、止めたほうがいいです。
水深の浅い(=水圧の低い)ところで振り回したりして乱暴な扱いをすると、水没の危険大です。
また、スノーケリングでは、ジャックナイフの姿勢で潜るときなどにハウジングへの衝撃を減らすため、水面下でカメラを
ホールドしたままジャックナイフの姿勢をとる、などやさしく扱ってください。
水没保険
俗に言われる「水没保険」とは、水中撮影器材に適用される保険で、「動産保険(水中カメラ保険)」と「傷害保険」が
あります。
前者は、事前に保険の対象となるカメラを限定する必要があり、保障額は大きいですが、保険会社のリスクが大きいため、
現在では保険の引き受けはほとんど行っていないようです。
後者は、保険の対象に携行品損害も含む傷害保険で、事前に対象物を特定する必要はありませんが、カメラだけを対象とした
保険ではありません。
AIUダイバーズ保険(代理店:遠井保険事務所)
が知られています(保険料は、年間1万円)。
まあ、高価な一眼レフなら価値はあるかもしれませんが、割高な保険料や、免責額、減価償却による保険金額の逓減、
などを考えると、コンパクトデジカメでは割が合いません。
また、保険金が支払われる事故の範囲は、ハウジングが物理的に壊れたり、盗難に遭った場合などに限定され、Oリングの
セット不良や経年劣化など、不適切な取扱いが原因の場合(これが水没の原因の大半)や、原因が不明のときは支払われない
場合があるなど、掛けるだけ無駄になる可能性が高いです。
慎重にセッティングし丁寧に取り扱えば、滅多に水没などしませんので、過度に神経質になる必要はありません。(それでも水没したら、ゴメンナサイ)